ダイオウイカは頭の先から長い触わんの先までが最大で18mといわれているので、この個体はまだわかいものです。

3月10日
お母さんに写真をとってきてもらった。
ダイオウイカは、流されて行かないよう、ロープで岩にくくりつけられ、岩ではさんで固定されていた。うでが一本ちぎれている。漂着した時には、10本そろっていたようだった。
身体の色は、赤い表皮がはがれて、真っ白だった。

3月11日
学校が終わってすぐに見に行った。
一日でかなり状態が悪くなっていた。
さらにうでの数がへっていて八本しかなかった。

竹野スノーケルセンターの人が、タヌキが食べたのだと教えてくれた。その破片をイソギンチャクが食べていたのかもしれない。

吸ばんはかんたんにとれてしまった。眼は朝、鳥につつかれたと竹野スノーケルセンターの人が言っていた。センターの人に許可をとって、触らせてもらった。

くちばしは、環境省の人が切り取って持て行ったらしく、下の筋肉だけが残っていた。
水を吸って身体全体がブヨブヨになっていた。重すぎてとても持ち上げられないほどだった。
においは、普通のイカをさばいている時のにおいと同じだった。
眼の上の部分が固かった。エンペラが普通のイカならコリコリしているが固かった。

外とう膜の下をまくり上げてみたら、内側は赤かった。
何かのぞう器が見えた。
ろうとは、ぼくのにぎりこぶしがよゆうで入るくらい大きかった。
大人のにぎりこぶしでも入ると思う。ろうとからは、粘液や墨が出てきた。

画像参照

二年前、日本海側にダイオウイカが大量に漂着したことがありました。この山陰海岸だけでも4回です。
その時は、こんな風に生のダイオウイカを観察すことはできなかったけど、冷凍されたものを観察できました。

こんな風にダイオウイカが冬の日本海に漂着する理由はこう考えられているそうです。
①太平洋側でうまれたダイオウイカの子どもは、対馬暖流が強いタイミングで日本海側へ流れこむ。
②日本海の200～300mより深い所には「日本海固有水」があり、水温が0〜1℃になるので、ダイオウイカはそれよりも浅い水深に移動する。

③日本海で数年過ごし成長するその間に、大雪によって海水温が下がったり、えさがへったり、日本海の荒波にもまれたりして、じょじょに弱る。
④そして浮かび上がったものが、季節風によって日本海各地に漂着する。

参考にしたサイトhttps://oceana.ne.jp/diving/diving-news/128333

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