東アフリカでは、サバクトビバッタという種類のバッタが大量発生しているのをしっていますか?
その影響で東アフリカでは甚大な被害を受けているそうです。
たかがバッタでしょ?と思っているそこのあなた!!
数十〜数百匹位なら問題ありません。
しかし、このバッタの群れの数は、なんと【約1000〜2000億匹】にも及びます。サバクトビバッタの体長は、4〜6cm程です。
1日に食べるエサの量は体の体積と同じ量だそうです。それが2000億匹もです。
約2000万人が食料不足に直面するそうです。
このようなバッタなどの大量発生による災害を【蝗害(こうがい)】と言うそうです。
大規模な蝗害が日本でもおきた事があるそうです。
時は1875年。場所は北海道。
太平洋沿岸を台風が直撃し、未曾有の大洪水を引き起こしたそうです。膨大な樹木が流れ、広い範囲で【沖積層(ちゅうせきそう)】(約2万年前の地層のこと)が露出し、ここに植物が生茂る草原が出したそうです。
1879年からトノサマバッタの発生の兆しはあったが、本格的な発生は1880年8月。発生したバッタの大群は日高山脈を越え、胆振国勇払郡(いぶりのくにゆうふつぐん)を襲ったそうです。陸軍は大砲を打ち込むなどして、駆除に務めたが、民家にも侵入し、障子なども食い尽くしたそうです。
記録では、捕獲した数だけで360億匹を越えたそうです。
バッタが津軽海峡(つがるかいきょう)を渡って、本州へ来ることを懸念した政府は、トノサマバッタの発生源の調査を命じたそうです。現地調査を行った結果、広大な草原に至ったそうです。
これが後の【十勝平野(とかちへいや)】です!!
1枚目に描いてある②のバッタは【相変異(そうへんい)】と呼ばれる進化をしたバッタです。
①と②、これらのバッタは実は同じ種類だそうです!! 普段は【孤独相(こどくそう)】と呼ばれる緑のバッタの絵(①)のような状態です。
しかし、数が増えて、ほかの個体と接触する機会が増えると、黒いバッタの絵(②)のようなになります。これを【群生相(ぐんせいそう)】と呼ぶそうです。
群生相になると体に対して翅(はね)が長くなり、飛翔に適した形態になるそうです。
みなさんはバッタは跳ねる力だけだと思っている方が多いと思いますが、小さいなりに進化して、
過酷な自然に適応して生きているのです。
人間にはマネできないような能力を身に付けている存在が、昆虫です。昆虫は奥が深いので、是非興味を持ってみてください。
発表日:2020年03月26日