夏休みにぼくは、柴田先生たちと西表島へ行きました。

行きの京急の中では、「ついにこの日が来たか」と嬉しさと緊張で、ワクワクドキドキでした。

飛行機でANAさんのSDGsの取り組みを教えてもらいました。

その中でも機内食の容器の素材を変更したことで、飛行機２機分のプラスチックごみを削減したということにとても驚きました。

西表島についた瞬間、タイワンクツワムシを見つけて「やったー！ 西表島へ来た！」と思いました。

ホテルには、普段探してもなかなか見つけられないヤモリがいっぱいいて、部屋にもいて嬉しかったでうす。

最初ホテルでキノボリトカゲを見つけた時は、嬉しかったけど、その後は珍しくなくなるぐらいたくさんいました。

動くスピードも速く、まるで飛ぶように走っていました。

トレッキングでは川に着いたら、コンジンテナガエビが思っていたよりもたくさんいて驚きました。
最初は捕れなかったけど、エビ専用のあみを使って、柴田先生に教えてもらったら、捕れるようになって自信がつきました。

コンジンテナガエビは、とても大きく、ハサミが曲がっていてカッコよかったです。

まさかその場で食べられるとは思っていなかったので、赤塚さんに調理してもらえて嬉しかったです。

ソフトシェルの方が普通のエビより柔らかく、殻も食べられて中身ももちもちしていて美味しかったです。

一番びっくりしたのは、コンジンテナガエビの脱皮を見られたことです。カマキリなど昆虫の脱皮は何時間もかかるけど、エビは１分くらいで終了して、すぐ動き出していて野生で見る脱皮は貴重でした。

ぼくはあんなに歩いたことがないから、とてもしんどくて、帰り道はお腹が痛くなったけれど、TOBI先生（MOVEラボで実施中の音楽系ワークショップで師事している、レ・ロマネスクのTOBIさん）の『セロトニンニン・ドーパミンミンミン』を歌うと元気になれました。

出口ではアダンの葉の上にツダナナフシ（ヤエヤマツダナナフシ）がいました。
アダンの葉はトゲがあるのに、ナナフシはさらにその溝の中に入っているのがすごく巧みな身の隠し方で、生き延びているのだと思いました。

ぼくはがんばってアダンの葉のトゲをよけてナナフシを捕まえました。

ナナフシはレールの上を走るように、すごい速さで葉の溝をすべり台のようにすべって逃げました。

捕まえた瞬間、DVDでみた通り、背中からミントの香りがする液体を出して辛かったです。

その後、干潟へ行くと、シオマネキがわんさかいて、「ここはシオマネキとツノメガニの楽園だ！」と感動しました。

シオマネキは普通のカニと違って、片方のハサミだけ大きいのですが、体のサイズは２センチほどと小さいです。
僕は自分で動画を撮って、そのことをTOBI先生に伝えたいと思っていました。

シオマネキは小さいし、穴にもぐるスピードがめちゃくちゃ速くてピントを合わせるのが難しかったです。

トビハゼは最初は遅いと思って甘く見て油断していたけれど、捕まえようとして追いかけても追いかけても、捕まえることができませんでした。　夜の探検では、ライトを照らすと昼間と違ってコンジンテナガエビの目が光っていました。

柴田先生にテナガエビを持つコツを教えてもらったので、勇気をふり絞って持ったら、持てて嬉しかったです。

海岸では、ヤシガニを見ました。

最初一匹で十分だと思ったけれど、たくさんいてびっくりしました。さらに赤塚さんが手で掴み上げていてびっくりしました。

ヤシガニは僕が頑張っても潰せなかった茎を簡単に潰していて、あそこまで力が強いとは思いませんでした。

その帰りにアオマダラウミヘビを見れて、大興奮しました。
なぜかというとぼくはヘビが大好きだからです。

図鑑に書いてあった通りで、泳ぎやすいように尾っぽがタテに平たくなっているのを確認できました。
ヘビとのツーショットが一番の思い出に残りました。

タイワンサソリモドキも見たかった生きものの１つで、尻尾だけ見ることができました。想像していたよりも小さかったので、次は全体を見てみたいです。

西表島にはたくさんの鳥もいました。
カンムリワシはとても高いところを飛んでいるかと思ったら、下にいる時もあり、赤塚さんの車にぶつかることもある、という説明に納得できました。

柴田先生は、リュウキュウコノハズクの鳴き声を真似て、探し出していました。

先生は、声を真似るのが上手で、ぼくもやってみましたが、うまくできず、改めて先生はすごいな、と思いました。

ライトを当てるお手伝いをして「いいフォローだね」と褒められて嬉しかったです。

シュノーケリングでは泳ぎながら綺麗な魚たちをいっぱい見られて、興奮しました。

水の中で浮きながら魚を釣る、見釣りにも挑戦してルリズズメダイを釣りました。ぼくは釣りをしたことがあるので、釣れると思っていたら一匹は簡単に釣れたけど、次からは釣れなくなり、見釣りはお互い見えているから実は難しいということがわかりました。

西表野生生物保護センター には、西表島に生息している生きものの標本がたくさんありました。

本州にいる生きものもいるけれど、固有の生きものも多く、同じ日本なのにこんなに違いがあるのかと、生物多様性に驚きました。

イリオモテヤマネコのはく製は、想像よりもかなり小さく、マーキングの匂いを嗅いだらマスクに染み付くほど強烈に青臭かったです。

西表島の海は、遠くから見ると青くてきれいだったけれど、海岸に行くとゴミだらけでショックを受けました。

写真には写っていないところにたくさんゴミがあり、これはダメだと思いました。
中にはすべて外国語のものもありました。海の流れに乗ってやってきているようです。

日本から世界に流れているゴミもあります。これだけゴミを捨てないように呼びかけられているのに、こんなに捨てられているのかと悲しくなりました。
プラスチックごみは、SDGsの中でも大きな課題の１つで、このままでは2050年には海洋ごみが世界中の魚の重量を超えると言われています。

魚はジンベエザメやホホジロザメなど大きいものもいますが、ゴミは１つ１つは小さいので、それだけ量が多いということです。

今回、西表島の海岸を見て、飛行機の中で聞いたプラスチックごみの削減がどれだけ重要がわかりました。

もし海に流れてしまっても、水に溶けて害にならない入れ物があればいいんじゃないかと思います。ゴミを捨てたら地球環境が脅かされます。ちりも積もれば山となるので、自分もみんなも小さなことから気をつけることができたら良くなると思います。