ロウニンアジ　スズキ目アジ科ギンガメアジ属
ロウニンアジの英名は、ジャイアント・トレヴァリー（Giant trevally）です。略してGTとも呼ばれます。

GTは、大きいものだと170cmのものもいるそうです。シガテラ毒を持つ場合があるので、食べる時は注意が必要です。

なんでGTにシガテラが付くかというと、シガテラトキシンをつくるプランクトン（うずべんもう藻）がいて、それが海藻について、それを小魚が食べて、それを中型の魚が食べて、それを大型の魚が食べて、そしてそれをGTが食べて、強くなった毒がたまったGTを人間が食べて、どんどん毒が濃縮されます。

シガテラの症状は、長くて2年続いて、冷たい水に手が痛くて触れなくなることもあります。もちろん、シガテラは、GTだけではなく、色々な魚につきます。

大型の魚ほど、シガテラを持っていることが多いです。ヒラアジ系のGTたちは、小さい頃はメッキと呼ばれ、釣りで釣れることもあります。

ビクニン　スズキ目クサウオ科クサウオ属
この間、城崎マリンワールドへ行った時、感動の出会いがありました！

ハタハタの水槽に明らかにハタハタではない魚がいたので、近づいて観察してみると、黒い「アバチャン」のようでした。「アバチャン」は、僕の3才の頃からの憧れの魚です。飼育員さんに聞いてみると、「ビクニン」であることが分かりました。

ビクニンは、日本海の水深100～200mにもいて、ハタハタと一緒に網に入るそうです。最初に見つけた日には2、3匹しか分からなかったけど、別の日にも見てみると16匹いることが分かりました。飼育員さんが後で増やしたのかな？　それとも隠れていただけかな？　また飼育員さんに質問したいです。

ビクニンは、僕の大好きな「アバチャン」や「サケビクニン」の仲間です。アバチャンは少し見れたことはあるけど、泳いでいるところは見れませんでした。

いつかこの二種にも会ってみたいけど（液浸標本で見たことはある）、ビクニンに会えただけでも、僕はとてもうれしかったです。これで、僕が見たことのあるクサウオ科の魚は、五種類（クサウオ、イサゴビクニン、ザラビクニン、アバチャン、ビクニン）に増えました。

上：ザラビクニン
下：アバチャン

イシガキフグ　フグ目ハリセンボン科イシガキフグ属

僕はイシガキフグが昔から大好きでした。だから、城崎マリンワールドに来たときは、とてもうれしかったです。しかし、色々困ったこともありました。イシガキフグは最初「藻場の水槽」の一番大きな岩の上や岩の陰によくいて、見づらかったことです。もう一つは、同じ水槽にいたイガグリフグが、イシガキフグに恋してしまって、くっつき回っていたことです。

イシガキフグとイガグリフグが交雑できるかどうかは分かりませんが、イシガキフグは嫌がっていて、ストレスで卵がつまってしまったそうです。

そして、イシガギフグが水槽からいなくなりました。飼育員さんに聞くと、大水槽に移動したというのです。大水槽を見ると、イシガキフグがいました。元気そうでした。それからしばらくたって、イガグリフグも大水槽に移動しました。飼育員さんは、狭い水槽とちがって、広い水槽では、同じトラブルは起きにくいと考えたのです。

その作戦のおかげで、今も二匹は元気に暮らしています。
僕が幼稚園の時からずっと生きてくれていて、長生きしてくれてうれしいです。

上：イシガキフグ
下：イガグリフグ